富士山は長い間静かにたたずんでいますが、実はいつかまた噴火する可能性があるといわれています。もし噴火した場合、私たちの暮らしにさまざまな影響が出るかもしれません。
有史以後の主な噴火(紀元後)
年代 | 年代 | 年代 |
---|---|---|
781年(天応元年) | 最古の記録された噴火 | 『続日本紀』に記載。山体崩壊と火砕流の可能性。 |
864年(貞観6年) | 貞観噴火 | 大量の溶岩流が流出。青木ヶ原樹海の形成の元に。 |
1707年(宝永4年) | 宝永噴火 | 最新かつ最大規模の噴火。側火山(宝永山)が形成され、大量の火山灰が江戸(現在の東京)にも降った。 |
宝永噴火(1707年)から現在まで約318年噴火はなく、将来的な噴火リスクはあると専門家は見ています。
ここでは、どんなリスクがあるのか、そしてそれにどう備えればいいのかをお話しします。
火山灰(かざんばい)による影響
噴火のときに空へ舞い上がる「火山灰」は、風に乗って遠くまで運ばれます。これがたくさん降ると様々なインフラに影響が出てきます。
・電車や車、飛行機が止まる
・太陽の光がさえぎられて暗くなる
・電気、水道、ガスなどのインフラが停止
・健康(のど・目・呼吸)への影響が出ることも
溶岩流や火砕流(かさいりゅう)
火山の近くでは、どろどろに溶けた岩(溶岩)や、高温のガスと灰の流れ(火砕流)が流れてくる可能性があります。これにより…
・建物や道路が壊れる
・避難が遅れると命の危険も
交通・物流への影響
高速道路や鉄道など、火山の近くを通る大事な交通網が止まってしまうかもしれません。そうなると…
・家からの移動ができない。
・お店に食料や日用品が届かなくなる
長期的な経済のダメージ
様々な企業活動にも影響が出る可能性があります。
防災対策としてできること
日ごろからの備え
火山灰が降ることを想定して、次のようなものを家に用意しておきましょう
・マスク(火山灰を吸い込まないため)
・ゴーグル(目を守るため)
・ビニール袋やラップ(家電を保護)
・飲み水、保存食、懐中電灯、電池などの非常用品
シゲマツ(重松製作所) TW (TwoWay) 取替え式防じんマスク・直結式小型防毒マスク
ひとつの面体で、取替え式防じんマスクと直結式小型防毒マスクです。フィルタ又は吸収缶のどちらも取付けられます。
・作業環境に応じてフィルタ又は吸収缶のどちらも取付けられる
・フィットチェッカー 一体型:密着性の確認(フィットチェック)が、簡単にできる
[山本光学] 保護ゴーグルYG-6000 (バックルなし) キズに強い くもり止め 日本製
一体型ワイド球面レンズ。上下左右の広い視界を実現します。PET-AFレンズは、両面ハードコート&くもり止め加工で、ハードな使用でもキズがつきにくく、快適な視界を確保します。有害な紫外線(~380nm以下)を99.9%以上カット。
正しい情報をキャッチする
噴火の兆候があったり、実際に噴火したりした場合は、気象庁や自治体の発表をすぐに確認しましょう。SNSなどでデマが流れることもあるので、情報源はしっかり選ぶことが大切です。
避難ルートの確認
火山の周辺に住んでいる人は、あらかじめ避難場所とルートを確認しておきましょう。家族と一緒に避難訓練をしておくのもおすすめです。
地域とのつながりを大切に
いざというときには、地域の人どうしで助け合うことがとても重要です。日ごろから近所の人と顔見知りになっておくと、いざというとき心強い味方になります。
富士山が噴火するかどうかは誰にもわかりません。でも、「もしかしたら」という気持ちで日ごろから少しずつ備えておくことが、自分や大切な人の命を守ることにつながります。心配しすぎず、でも油断せず、正しい知識と備えで落ち着いて行動しましょう。